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テサロニケ前書
🔝
〘416㌻〙
第1章
1
パウロ、シルワノ、テモテ、
書
ふみ
を
父󠄃
ちち
なる
神
かみ
および
主
しゅ
イエス・キリストにあるテサロニケ
人
びと
の
敎會
けうくわい
に
贈
おく
る。
願
ねがは
くは
恩惠
めぐみ
と
平󠄃安
へいあん
と
汝
なんぢ
らに
在
あ
らんことを。
2
われら
祈
いのり
のときに
汝
なんぢ
らを
憶
おぼ
えて、
常
つね
に
汝
なんぢ
ら
衆人
もろもろ
のために
神
かみ
に
感謝
かんしゃ
す。
3
これ
汝
なんぢ
らが
信仰
しんかう
のはたらき、
愛
あい
の
勞苦
らうく
、
主
しゅ
イエス・キリストに
對
たい
する
望󠄇
のぞみ
の
忍󠄄耐
にんたい
を、
我
われ
らの
父󠄃
ちち
なる
神
かみ
の
前󠄃
まへ
に
絕
た
えず
念
おも
ふに
因
よ
りてなり。
4
神
かみ
に
愛
あい
せらるる
兄弟
きゃうだい
よ、また
汝
なんぢ
らの
選󠄄
えら
ばれたることを
知
し
るに
因
よ
りてなり。
5
それ
我
われ
らの
福音󠄃
ふくいん
の
汝
なんぢ
らに
至
いた
りしは、
言
ことば
にのみ
由
よ
らず、
能力
ちから
と
聖󠄄
せい
靈
れい
と
大
おほい
なる
確信
かくしん
とに
由
よ
れり。
且
かつ
われらが
汝
なんぢ
らの
中
うち
にありて
汝
なんぢ
らの
爲
ため
に
如何
いか
なる
行爲
おこなひ
をなししかは、
汝
なんぢ
らの
知
し
る
所󠄃
ところ
なり。
6
斯
かく
て
汝
なんぢ
らは、
大
おほい
なる
患難
なやみ
のうちにも、
聖󠄄
せい
靈
れい
による
喜悅
よろこび
をもて
御言
みことば
をうけ、
我
われ
ら
及
およ
び
主
しゅ
に
效
なら
ふ
者
もの
となり、
7
而
しか
してマケドニヤ
及
およ
びアカヤに
在
あ
る
凡
すべ
ての
信者
しんじゃ
の
模範
もはん
となれり。
8
それは
主
しゅ
のことば
汝
なんぢ
等
ら
より
出
い
でて
啻
たゞ
にマケドニヤ
及
およ
びアカヤに
響
ひゞ
きしのみならず、
神
かみ
に
對
たい
する
汝
なんぢ
らの
信仰
しんかう
のことは
諸方
しょはう
に
弘
ひろま
りたるなり。
然
さ
れば
之
これ
に
就
つ
きては、
何
なに
をも
語
かた
るに
及
およ
ばず。
9
人々
ひとびと
、
親
した
しく
我
われ
らが
汝
なんぢ
らの
中
うち
に
入
い
りし
狀
さま
を
吿
つ
げ、また
汝
なんぢ
らが
偶像
ぐうざう
を
棄
す
てて
神
かみ
に
歸
き
し、
活
い
ける
眞
まこと
の
神
かみ
に
事
つか
へ、
10
神
かみ
の
死人
しにん
の
中
うち
より
甦
よみが
へらせ
給
たま
ひし
御子
みこ
、すなはち
我
われ
らを
來
きた
らんとする
怒
いかり
より
救
すく
ひ
出
いだ
すイエスの、
天
てん
より
降
くだ
りたまふを
待
ま
ち
望󠄇
のぞ
むことを
吿
つ
ぐればなり。
416㌻
第2章
1
兄弟
きゃうだい
よ、
我
われ
らの
汝
なんぢ
らに
到
いた
りしことの
空󠄃
むな
しからざりしは、
汝
なんぢ
ら
自
みづか
ら
知
し
る。
2
前󠄃
さき
に
我
われ
らは
汝
なんぢ
らの
知
し
るごとく、ピリピにて
苦難
くるしみ
と
侮辱
はづかしめ
とを
受
う
けたれど、
我
われ
らの
神
かみ
に
賴
よ
りて
大
おほい
なる
紛爭
あらそひ
のうちに、
憚
はゞか
らず
神
かみ
の
福音󠄃
ふくいん
を
汝
なんぢ
らに
語
かた
れり。
3
我
われ
らの
勸
すゝめ
は、
迷󠄃
まよひ
より
出
い
でず、
汚穢
けがれ
より
出
い
でず、
詭計
たばかり
を
用
もち
ひず、
4
神
かみ
に
嘉
よみ
せられて
福音󠄃
ふくいん
を
委
ゆだ
ねられたる
者
もの
なれば、
人
ひと
を
喜
よろこ
ばせんとせず、
我
われ
らの
心
こゝろ
を
鑒
み
給
たま
ふ
神
かみ
を
喜
よろこ
ばせ
奉
たてま
つらんとして
語
かた
るなり。
5
我
われ
らは
汝
なんぢ
らの
知
し
るごとく
何時
いつ
にても
諂諛
へつらひ
の
言
ことば
を
用
もち
ひず、
事
こと
によせて
慳貪
むさぼり
をなさず(
神
かみ
これを
證
あかし
し
給
たま
ふ)
6
キリストの
使徒
しと
として
重
おも
んぜらるべき
者
もの
なれども、
汝
なんぢ
らにも
他
ほか
の
者
もの
にも
人
ひと
よりは
譽
ほまれ
を
求
もと
めず、
7
汝
なんぢ
らの
中
うち
にありて
優
やさ
しきこと、
母
はは
の
己
おの
が
子
こ
を
育
そだ
てやしなふ
如
ごと
くなりき。
8
斯
か
く
我
われ
らは
汝
なんぢ
らを
戀
こ
ひ
慕
した
ひ、なんぢらは
我
われ
らの
愛
あい
する
者
もの
となりたれば、
啻
たゞ
に
神
かみ
の
福音󠄃
ふくいん
のみならず、
我
われ
らの
生命
いのち
をも
與
あた
へんと
願
ねが
へり。
〘302㌻〙
9
兄弟
きゃうだい
よ、なんぢらは
我
われ
らの
勞
らう
と
苦難
くるしみ
とを
記憶
きおく
す、われらは
汝
なんぢ
らの
中
うち
の
一人
ひとり
をも
累
わずら
はすまじとて、
夜晝
よるひる
工
わざ
をなし、
勞
らう
しつつ
福音󠄃
ふくいん
を
宣傳
のべつた
へたり。
10
また
信
しん
じたる
汝
なんぢ
等
ら
にむかひて、
如何
いか
に
潔󠄄
きよ
く
正
たゞ
しく、
責
せ
むべき
所󠄃
ところ
なく
行
おこな
ひしかは、
汝
なんぢ
らも
證
あかし
し、
神
かみ
も
證
あかし
し
給
たま
ふなり。
11
汝
なんぢ
らは
知
し
る、
我
われ
らが
父󠄃
ちち
のその
子
こ
に
對
たい
するごとく
各人
おのおの
に
對
たい
し、
12
御國
みくに
と
榮光
えいくわう
とに
招
まね
きたまふ
神
かみ
の
心
こゝろ
に
適󠄄
かな
ひて
步
あゆ
むべきことを
勸
すゝ
め、また
勵
はげ
まし、また
諭
さと
したるを。
13
斯
かく
てなほ
我
われ
ら
神
かみ
に
感謝
かんしゃ
して
巳
や
まざるは、
汝
なんぢ
らが
神
かみ
の
言
ことば
を
我
われ
らより
聞
き
きし
時
とき
、これを
人
ひと
の
言
ことば
とせず、
神
かみ
の
言
ことば
として
受
う
けし
事
こと
なり。これは
誠
まこと
に
神
かみ
の
言
ことば
にして、
汝
なんぢ
ら
信
しん
ずる
者
もの
のうちに
働
はたら
くなり。
417㌻
14
兄弟
きゃうだい
よ、
汝
なんぢ
らはユダヤに
於
お
けるキリスト・イエスにある
神
かみ
の
敎會
けうくわい
に
效
なら
ふ
者
もの
となれり、
彼
かれ
らのユダヤ
人
びと
に
苦
くる
しめられたる
如
ごと
く、
汝
なんぢ
らも
己
おの
が
國人
くにびと
に
苦
くる
しめられたるなり。
15
ユダヤ
人
びと
は
主
しゅ
イエスをも
預言者
よげんしゃ
をも
殺
ころ
し、
我
われ
らを
追󠄃
お
ひ
出
いだ
し、
16
我
われ
らが
異邦人
いはうじん
に
語
かた
りて
救
すくひ
を
得
え
させんとするを
拒
こば
み、
神
かみ
を
悅
よろこ
ばせず、かつ
萬民
ばんみん
に
逆󠄃
さから
ひ、
斯
かく
して
常
つね
に
己
おの
が
罪
つみ
を
充
みた
すなり。
而
しか
して
神
かみ
の
怒
いかり
は、かれらに
臨
のぞ
みてその
極
きはみ
に
至
いた
れり。
17
兄弟
きゃうだい
よ、われら
心
こゝろ
は
離
はな
れねど、
顏
かほ
にて
暫時
しばし
なんぢらと
離
はな
れ
居
を
れば、
汝
なんぢ
らの
顏
かほ
を
見
み
んことを
愈々
いよいよ
切
せつ
に
願
ねが
ひて、
18
(
我
われ
パウロは
一度
ひとたび
ならず
再度
ふたゝび
までも)なんぢらに
到
いた
らんと
爲
し
たれど、サタンに
妨
さまた
げられたり。
19
我
われ
らの
主
しゅ
イエスの
來
きた
り
給
たま
ふとき、
御前󠄃
みまへ
における
我
われ
らの
希望󠄇
のぞみ
、また
喜悅
よろこび
、また
誇
ほこり
の
冠冕
かんむり
は
誰
たれ
ぞ、
汝
なんぢ
らならずや。
20
實
げ
に
汝
なんぢ
らは
我
われ
らの
光榮
くわうえい
、
我
われ
らの
喜悅
よろこび
なり。
第3章
1
この
故
ゆゑ
に、もはや
忍󠄄
しの
ぶこと
能
あた
はず、
我等
われら
のみアテネに
留
とゞま
ることに
決
けっ
し、
2
キリストの
福音󠄃
ふくいん
において
神
かみ
の
役者
えきしゃ
たる
我
われ
らの
兄弟
きゃうだい
テモテを
汝
なんぢ
らに
遣󠄃
つかは
せり。これは
汝
なんぢ
らを
堅
かた
うし、また
信仰
しんかう
につきて
勸
すゝ
め、
3
この
患難
なやみ
によりて
動
うご
かさるる
者
もの
の
無
な
からん
爲
ため
なり。
患難
なやみ
に
遭󠄃
あ
ふことの
我
われ
らに
定
さだま
りたるは、
汝
なんぢ
等
ら
みづから
知
し
る
所󠄃
ところ
なり。
4
我
われ
らが
患難
なやみ
に
遭󠄃
あ
ふべきことは、
汝
なんぢ
らと
偕
とも
に
在
あ
りしとき
預
あらか
じめ
吿
つ
げたるが、
今
いま
果
はた
して
汝
なんぢ
らの
知
し
るごとく
然
し
か
成
な
れり。
5
この
故
ゆゑ
に
最早
もはや
われ
忍󠄄
しの
ぶこと
能
あた
はず、
試
こゝろ
むる
者
もの
の
汝
なんぢ
らを
試
こゝろ
みて、
我
われ
らの
勞
らう
の
空󠄃
むな
しくならんことを
恐
おそ
れ、なんぢらの
信仰
しんかう
を
知
し
らんとて
人
ひと
を
遣󠄃
つかは
せり。
418㌻
6
然
しか
るに
今
いま
テモテ
汝
なんぢ
らより
歸
かへ
りて、
汝
なんぢ
らの
信仰
しんかう
と
愛
あい
とにつきて
喜
よろこ
ばしき
音󠄃信
おとづれ
を
聞
き
かせ、
又󠄂
また
なんぢら
常
つね
に
我
われ
らを
懇
ねんご
ろに
念
おも
ひ、
我
われ
らに
逢
あ
はんことを
切
せつ
に
望󠄇
のぞ
み
居
を
るは、
我
われ
らが
汝
なんぢ
らに
逢
あ
はんことを
望󠄇
のぞ
むに
等
ひと
しと
吿
つ
げたるによりて、
〘303㌻〙
7
兄弟
きゃうだい
よ、われらは
諸般
もろもろ
の
苦難
くるしみ
と
患難
なやみ
との
中
うち
にも、
汝
なんぢ
らの
信仰
しんかう
によりて
慰安
なぐさめ
を
得
え
たり。
8
汝
なんぢ
等
ら
もし
主
しゅ
に
在
あ
りて
堅
かた
く
立
た
たば
我
われ
らは
生
い
くるなり。
9
汝
なんぢ
等
ら
につきて
我
われ
らの
神
かみ
の
前󠄃
まへ
によろこぶ
大
おほい
なる
喜悅
よろこび
のために
如何
いか
なる
感謝
かんしゃ
をか
神
かみ
に
献
さゝ
ぐべき。
10
我
われ
らは
夜晝
よるひる
祈
いの
りて、
汝
なんぢ
らの
顏
かほ
を
見
み
んことと、
汝
なんぢ
らの
信仰
しんかう
の
足
た
らぬ
所󠄃
ところ
を
補
おぎな
はんこととを
切
せつ
に
願
ねが
ふ。
11
願
ねがは
くは
我
われ
らの
父󠄃
ちち
なる
神
かみ
みづからと
我
われ
らの
主
しゅ
なるイエスと、
我
われ
らを
導󠄃
みちび
きて
汝
なんぢ
らに
到
いた
らせ
給
たま
はんことを。
12
願
ねがは
くは
主
しゅ
、なんぢら
相
あひ
互
たがひ
の
愛
あい
および
凡
すべ
ての
人
ひと
に
對
たい
する
愛
あい
を
增
ま
し、かつ
豐
ゆたか
にして、
我
われ
らが
汝
なんぢ
らを
愛
あい
する
如
ごと
くならしめ、
13
斯
かく
して
汝
なんぢ
らの
心
こゝろ
を
堅
かた
うし、
我
われ
らの
主
しゅ
イエスの、
凡
すべ
ての
聖󠄄徒
せいと
と
偕
とも
に
來
きた
りたまふ
時
とき
、われらの
父󠄃
ちち
なる
神
かみ
の
前󠄃
まへ
に
潔󠄄
きよ
くして
責
せ
むべき
所󠄃
ところ
なからしめ
給
たま
はんことを。
第4章
1
されば
兄弟
きゃうだい
よ、
終󠄃
をはり
に
我
われ
ら
主
しゅ
イエスによりて
汝
なんぢ
らに
求
もと
め、かつ
勸
すゝ
む。なんぢら
如何
いか
に
步
あゆ
みて
神
かみ
を
悅
よろこ
ばすべきかを
我等
われら
より
學
まな
びし
如
ごと
く、また
步
あゆ
みをる
如
ごと
くに
增々
ますます
進󠄃
すゝ
まんことを。
2
我
われ
らが
主
しゅ
イエスに
賴
よ
りて
如何
いか
なる
命令
めいれい
を
與
あた
へしかは、
汝
なんぢ
らの
知
し
る
所󠄃
ところ
なり。
3
それ
神
かみ
の
御旨
みむね
は、なんぢらの
潔󠄄
きよ
からんことにして、
即
すなは
ち
淫行
いんかう
をつつしみ、
4
各人
おのおの
おのが
妻
つま
を
得
え
て、
潔󠄄
きよ
く、かつ
貴
たふと
くし、
5
神
かみ
を
知
し
らぬ
異邦人
いはうじん
のごとく
情󠄃
じゃう
慾
よく
を
放縱
ほしいまゝ
にすまじきを
知
し
り、
419㌻
6
斯
かゝ
る
事
こと
によりて
兄弟
きゃうだい
を
欺
あざむ
き、また
掠
かす
めざらんことなり。
凡
すべ
て
此
これ
等
ら
のことを
行
おこな
ふ
者
もの
に
主
しゅ
の
報
むくい
し
給
たま
ふは、わが
旣
すで
に
汝
なんぢ
らに
吿
つ
げ、かつ
證
あかし
せしごとし。
7
神
かみ
の
我
われ
らを
招
まね
き
給
たま
ひしは、
汚穢
けがれ
を
行
おこな
はしめん
爲
ため
にあらず、
潔󠄄
きよ
からしめん
爲
ため
なり。
8
この
故
ゆゑ
に
之
これ
を
拒
こば
む
者
もの
は
人
ひと
を
拒
こば
むにあらず、
汝
なんぢ
らに
聖󠄄
せい
靈
れい
を
與
あた
へたまふ
神
かみ
を
拒
こば
むなり。
9
兄弟
きゃうだい
の
愛
あい
につきては
汝
なんぢ
らに
書
か
きおくるに
及
およ
ばず。
汝
なんぢ
らは
互
たがひ
に
相
あひ
愛
あい
する
事
こと
を
親
した
しく
神
かみ
に
敎
をし
へられ、
10
また
旣
すで
にマケドニヤ
全󠄃國
ぜんこく
に
在
あ
るすべての
兄弟
きゃうだい
を
愛
あい
するに
因
よ
りてなり。
然
さ
れど
兄弟
きゃうだい
よ、なんぢらに
勸
すゝ
む。ますます
之
これ
を
行
おこな
ひ、
11
我
われ
らが
前󠄃
さき
に
命
めい
ぜしごとく
力
つと
めて
安靜
しづか
にし、
己
おのれ
の
業
わざ
をなし、
手
て
づから
働
はたら
け。
12
これ
外
そと
の
人
ひと
に
對
たい
して
正
たゞ
しく
行
おこな
ひ、また
自
みづか
ら
乏
とも
しきことなからん
爲
ため
なり。
13
兄弟
きゃうだい
よ、
旣
すで
に
眠
ねむ
れる
者
もの
のことに
就
つ
きては、
汝
なんぢ
らの
知
し
らざるを
好
この
まず、
希望󠄇
のぞみ
なき
他
ほか
の
人
ひと
のごとく
歎
なげ
かざらん
爲
ため
なり。
〘304㌻〙
14
我
われ
らの
信
しん
ずる
如
ごと
く、イエスもし
死
し
にて
甦
よみが
へり
給
たま
ひしならば、
神
かみ
はイエスによりて
眠
ねむり
に
就
つ
きたる
者
もの
を、イエスと
共
とも
に
連󠄃
つ
れきたり
給
たま
ふべきなり。
15
われら
主
しゅ
の
言
ことば
をもて
汝
なんぢ
らに
言
い
はん、
我等
われら
のうち
主
しゅ
の
來
きた
りたまふ
時
とき
に
至
いた
るまで
生
い
きて
存
のこ
れる
者
もの
は、
旣
すで
に
眠
ねむ
れる
者
もの
に
決
けっ
して
先
さき
だたじ。
16
それ
主
しゅ
は、
號令
がうれい
と
御使
みつかひ
の
長
をさ
の
聲
こゑ
と
神
かみ
のラッパと
共
とも
に、みづから
天
てん
より
降
くだ
り
給
たま
はん。その
時
とき
キリストにある
死人
しにん
まづ
甦
よみが
へり、
17
後
のち
に
生
い
きて
存
のこ
れる
我
われ
らは
彼
かれ
らと
共
とも
に
雲
くも
のうちに
取
と
り
去
さ
られ、
空󠄃中
くうちゅう
にて
主
しゅ
を
迎󠄃
むか
へ、
斯
かく
ていつまでも
主
しゅ
と
偕
とも
に
居
を
るべし。
18
然
さ
れば
此
これ
等
ら
の
言
ことば
をもて
互
たがひ
に
相
あひ
慰
なぐさ
めよ。
420㌻
第5章
1
兄弟
きゃうだい
よ、
時
とき
と
期
き
とに
就
つ
きては
汝
なんぢ
らに
書
か
きおくるに
及
およ
ばず。
2
汝
なんぢ
らは
主
しゅ
の
日
ひ
の
盜人
ぬすびと
の
夜
よる
きたるが
如
ごと
くに
來
きた
ることを、
自
みづか
ら
詳細
つまびらか
に
知
し
ればなり。
3
人々
ひとびと
の
平󠄃和
へいわ
無事
ぶじ
なりと
言
い
ふほどに、
滅亡
ほろび
にはかに
彼
かれ
らの
上
うへ
に
來
きた
らん、
妊
はら
める
婦󠄃
をんな
に
產
うみ
の
苦痛
くるしみ
の
臨
のぞ
むがごとし、
必
かなら
ず
遁
のが
るることを
得
え
じ。
4
されど
兄弟
きゃうだい
よ、
汝
なんぢ
らは
暗󠄃
やみ
に
居
を
らざれば、
盜人
ぬすびと
の
來
きた
るごとく
其
そ
の
日
ひ
なんぢらに
追󠄃及
おひし
くことなし。
5
それ
汝
なんぢ
等
ら
はみな
光
ひかり
の
子
こ
ども
晝
ひる
の
子供
こども
なり。
我
われ
らは
夜
よる
に
屬
つ
く
者
もの
にあらず、
暗󠄃
やみ
に
屬
つ
く
者
もの
にあらず。
6
されば
他
ほか
の
人
ひと
のごとく
眠
ねむ
るべからず、
目
め
を
覺
さま
して
愼
つゝし
むべし。
7
眠
ねむ
る
者
もの
は
夜
よる
眠
ねむ
り、
酒
さけ
に
醉
ゑ
ふ
者
もの
は
夜
よる
醉
ゑ
ふなり。
8
されど
我
われ
らは
晝
ひる
に
屬
つ
く
者
もの
なれば、
信仰
しんかう
と
愛
あい
との
胸當
むねあて
を
著
つ
け、
救
すくひ
の
望󠄇
のぞみ
の
兜
かぶと
をかむりて
愼
つゝし
むべし。
9
それ
神
かみ
は
我
われ
らを
怒
いかり
に
遭󠄃
あは
せんとにあらず、
主
しゅ
イエス・キリストに
賴
よ
りて
救
すくひ
を
得
え
させんと
定
さだ
め
給
たま
へるなり。
10
主
しゅ
の
我等
われら
のために
死
し
に
給
たま
へるは、
我等
われら
をして
寤
さ
めをるとも
眠
ねむ
りをるとも
己
おのれ
と
共
とも
に
生
い
くることを
得
え
しめん
爲
ため
なり。
11
此
こ
の
故
ゆゑ
に
互
たがひ
に
勸
すゝ
めて
各自
おのおの
の
德
とく
を
建
た
つべし、これ
汝
なんぢ
らが
常
つね
に
爲
な
す
所󠄃
ところ
なり。
12
兄弟
きゃうだい
よ、
汝
なんぢ
らに
求
もと
む。なんぢらの
中
うち
に
勞
らう
し、
主
しゅ
にありて
汝
なんぢ
らを
治
をさ
め、
汝
なんぢ
らを
訓戒
くんかい
する
者
もの
を
重
おも
んじ、
13
その
勤勞
はたらき
によりて
厚
あつ
く
之
これ
を
愛
あい
し
敬
うやま
へ。また
互
たがひ
に
相
あひ
和
やはら
ぐべし。
14
兄弟
きゃうだい
よ、
汝
なんぢ
らに
勸
すゝ
む、
妄
みだり
なる
者
もの
を
訓戒
くんかい
し、
落膽
きおち
せし
者
もの
を
勵
はげま
し、
弱󠄃
よわ
き
者
もの
を
扶
たす
け、
凡
すべ
ての
人
ひと
に
對
たい
して
寛容
くわんよう
なれ。
15
誰
たれ
も
人
ひと
に
對
たい
し
惡
あく
をもて
惡
あく
に
報
むく
いぬやう
愼
つゝし
め。ただ
相
あひ
互
たがひ
に、また
凡
すべ
ての
人
ひと
に
對
たい
して
常
つね
に
善
ぜん
を
追󠄃
お
ひ
求
もと
めよ。
16
常
つね
に
喜
よろこ
べ、
17
絕
た
えず
祈
いの
れ、
18
凡
すべ
てのことを
感謝
かんしゃ
せよ、これキリスト・イエスに
由
よ
りて
神
かみ
の
汝
なんぢ
らに
求
もと
め
給
たま
ふ
所󠄃
ところ
なり。
19
御靈
みたま
を
熄
け
すな、
20
預言
よげん
を
蔑
なみ
すな、
21
凡
すべ
てのこと
試
こゝろ
みて
善
よ
きものを
守
まも
り、
421㌻
22
凡
すべ
て
惡
あく
の
類
たぐひ
に
遠󠄄
とほ
ざかれ。
〘305㌻〙
23
願
ねが
はくは
平󠄃和
へいわ
の
神
かみ
、みづから
汝
なんぢ
らを
全󠄃
まった
く
潔󠄄
きよ
くし、
汝
なんぢ
らの
靈
れい
と
心
こゝろ
と
體
からだ
とを
全󠄃
まった
く
守
まも
りて、
我
われ
らの
主
しゅ
イエス・キリストの
來
きた
り
給
たま
ふとき
責
せ
むべき
所󠄃
ところ
なからしめ
給
たま
はん
事
こと
を。
24
汝
なんぢ
らを
召
め
したまふ
者
もの
は
眞實
まこと
なれば、
之
これ
を
成
な
し
給
たま
ふべし。
25
兄弟
きゃうだい
よ、
我
われ
らのために
祈
いの
れ。
26
きよき
接吻
くちつけ
をもて
凡
すべ
ての
兄弟
きゃうだい
の
安否
あんぴ
を
問
と
へ。
27
主
しゅ
によりて
汝
なんぢ
らに
命
めい
ず、この
書
ふみ
を
凡
すべ
ての
兄弟
きゃうだい
に
讀
よ
み
聞
き
かせよ。
28
願
ねがは
くは
主
しゅ
イエス・キリストの
恩惠
めぐみ
、なんぢらと
偕
とも
に
在
あ
らんことを。
〘306㌻〙
422㌻